肩こりは鍼灸治療のなかでもかなりポピュラーな、数多く扱う症状です。
そしてかなり多くの人が肩こりの症状をお持ちです。
世間ではこの肩こり、筋肉の硬直(硬さ)が原因と思われています。
そのためテレビのCMなどで○○製薬などが、筋肉の硬さがすーっと取れると
肩こりが治るみたいな映像を流しますが、実際に使ってみても人によって
肩こりが解消されないことが多くあります。これは筋の硬さ=肩こりではない
からです。こういうことよくありませんか?さわってカチカチなのに、本人肩こり
を感じてない人。また臨床ではこれとは逆のこともよくあります。
ふにゃふにゃなのに凝った凝ったという人がいます。
実際多くの患者さんを治療させてもらっていると、そのことがよく解ります。
筋の硬さ=肩こり
という公式では必ずしもあてはまらないのです。
筋肉を使いすぎて張って硬くなっても筋肉痛であり、肩こりとはちがいます。
筋肉マンがみな肩こり?ではないでしょう。
では肩こりとは?なんでしょう。(これは私的な考えですが)
それは筋肉を緊張させるための神経や自律神経も含めた神経全般の緊張と
それに伴う疲労、又は弱りといえます。だから内臓の弱りによる自律神経の
反応なども肩こりになります。なのでいくら筋が硬くても神経が凝っていない
と肩こりではないのです。
したがっていくら筋肉をマッサージ器などで揉んでも筋の張りは取れその時は
楽になるのですが、こりはすぐ又同じ状態になるのです。そしてやりすぎると
そのうち揉みおこし(実は筋肉の膜を傷めているだけ)になり、筋肉表面が
どんどん硬くなり(たこの状態)より強く揉みたくなります、経験ありませんか?
神経の緊張、疲労、弱りを取ってやらないとだめなのです。
神経の緊張している肩こりは筋肉が硬くなりやすい。とはいえますが。
この肩こりという症状、なかなか奥が深く色々なパターンがあります。
先ほど述べましたが、現代の肩こりは多くが神経の緊張、疲労、弱り、
と考えられます。
この緊張、疲労、弱りとはなに?といいますと。例えば仕事しますと、
先ず緊張します。(あたりまえです。リラックスしてると眠ってしまいます)
緊張は長く続くと疲労します。(交感神経がはたらくためエネルギーが消耗
するからです)
疲労(エネルギー低下の状態)が長く続くと弱ってきます。
この緊張→疲労→弱りのどこにあたるか、どこの部位にあるか、
この状態が人によって色々ちがいますので、人により症状の出方や部位が
いろいろです。よく使う部位がこるとは限りません。
右手をよく仕事で使う人が右側がこるとは必ずしも言えないのです。
なぜならやはりこりは筋肉のそれではないからです。
肩の上部が凝る人、
後頭部、後頚部、
肩甲骨の間、
肩甲骨の真ん中、
腕の付け根、
などです。
考え方
症状
治療
鍼灸治療は肩こりに関して何千年も前から経験と実績があります。
鍼灸治療はおそらく肩こりの治療から始まったのではないかと私は
思うくらいです。
何千年前肩こりの治療は最初、揉むことや叩くことから始まったの
でしょう。それがなかなかそれでは肩こりは解消されない。
それで先のとがった物でこった所を押さえだしたら少し楽になった。
その発展したものが鍼灸治療ではないかと言われています。
針治療は自律神経の交感神経の緊張を緩める作用があります。
これは現代の生理学でも解明されつつあります。(明治鍼灸大学
生理学、川喜多健司教授ホームページ参照)
刺激はごく軽い刺激です。ほとんど痛みは感じません。痛いと
逆に緊張しますよね。よって痛い鍼治療する先生は藪医者です(^。^)
又神経の弱りがあるときは、お灸なども使います。この場合でも熱い
お灸ではなく、温かいお灸(温灸)をしますので、気持ちいい感じです。
この肩こり、あなどっていると大変なことになります。
なぜなら、先の説明のように神経全般の緊張、疲労、弱りと考えると、
後に内臓疾患やアレルギーなど色々な病気につながっていくからです。
又実際に今ある肩こりの裏に重大な疾患が隠れていることなどがあります。
したがって当院ではたとえ患者さんがかんたんに思って来院される肩こり
症状でも、何が原因の肩こりかをしっかり把握するため、初診時の問診には
時間をかけます。
