腱鞘炎

 腱鞘炎の原因の多くは使いすぎによるもので、手や指の関節の
痛みと運動障害を主訴とする場合、関節の疾患と同時に腱鞘炎も
その原因となっていることが多いのです。

 腱鞘炎とは文字どおり腱鞘の炎症ということです。
腱鞘とは、筋肉が骨に付着する部分の『腱』がスムーズに
動くために、腱を取り囲んでいるトンネルみたいなものです。
その腱鞘と腱がすれることで炎症を起こします。

 ではなぜ腱と腱鞘がすれてしまうのでしょうか?
日常生活で普通に使っているときは、腱と腱鞘の間はスムーズ
です。ところが、同じ筋肉を長時間使い続けたり、急激な緊張を
あたえると筋は疲労し硬くなり張ってきます。ということは、『腱』の
部分も太くなっていると考えてると、その状態で何度も腱と腱鞘が
擦れたらどうなるでしょう当然だんだん炎症を起こしてきます。
ピアノやパソコンで同じ筋肉ばかり使いすぎると腱鞘炎になるのです。
東洋医学ではそのような部分には、「気」「血」の停滞があると考えます。


 腱鞘炎の治療は、腱鞘炎の起こったところだけを治療していても
なかなか治りません。それは「考え方」にある様に、疲労している
部分がある限り治癒するのに時間がかかるということです。
疲労が回復する期間より、疲労させる期間のほうが長いと当然治りません。
 それではどうすればいいかといいますと、よりスピーディーに疲労を取り除きできるかぎり疲労のない状態を保ってやる。
そうすると本来の治癒力が働きだし、治っていきます。
(治癒力が働けない状態=疲労がたまっている状態)

 鍼灸治療では、よりスピーディに、たまっている疲労を取り除くために腱鞘炎のある局所のみの治療ではなく、もっと上位の肩や頚部の部分の疲労や筋の緊張も取っていきます。腕に行く血液はすべて頚のとこから出入りするので頚に緊張があれば血流は悪くなるからです。

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