テニス肘

考え方

テニス肘はテニスをされている方がよく経験されますが、実は初級の方
も、上級者もどちらにも発症します。しかしその発症理由はちがうのです。

 初級者のテニス肘はバックハンド全般(特にボレーが多いように思われる)
における手首の使いすぎによることが多いのです。
ラケットの軽量化により昔にくらべ格段に振りやすくなり高反発化で初心者
にも楽にボールが打てるようになりました。ここにテニス肘の種があります。
昔の重いラケットは体全体を使わなければうまくボールが飛んでいって
くれなかったのに対し、今の軽い高反発のラケットは手だけで(手打ち)
振ってもよくボールが飛んでいってくれます。
特にバックハンド系の腕の動きは、日常生活においてあまり使用しない
ような動きのため、初級者は手打ちになることが多く、手首を使った動き
になりやすいのです。手首を甲側に使いながら(背屈)打っていると、
小さな筋肉により大きな負荷がかかるため、その筋肉の付け根に炎症を
起しテニス肘になります。
この場合治療をしながら、正しいフォームに変えていくことも必要に
なります。

 上級者のテニス肘は初級者のテニス肘とは少しちがいます。
上級者の場合フォームの問題よりもむしろ練習量と疲労の関係が大きいと
思われます。つまり上級者になるほど練習量が多いのですが(その練習量
が彼を上級者にならしめたとも言えるが)、当然筋肉は疲労します。筋肉は
疲労すると乳酸が溜まり硬くなります。しかしそれは回復し、又練習をする
というのを繰り返すのです。しかし何かのきっかけで回復が追いつかなく
なったとき、気が付くにくい疲労が蓄積し、硬い筋肉の状態でボールを打ち
続けているとテニス肘になってきます。しかし上級者の場合肘の外側に
とどまらず肩、手首、膝、腰、すべてに同じ事が言えると思います。
当然筋肉の質は個人や年齢によりちがうため、人により、同じ練習量でも
同じように発症するとはかぎりません。

テニス肘とは肘の外側の、肘より少し下の辺りが打球時に痛み、特にバックハンドストロークやバックボレーの時により一層ひびくような痛みが特徴です。
現代のテニスは、昔の木のラケットからカーボン製のラケットに代わり、それにより一層テニス肘を発症しやすくなっていると言えます。それはラケットの軽量化と高反発化ということです。それはなぜでしょう。

治療

初級者にしても上級者にしてもテニス肘の治療の基本は筋疲労の
回復です。しかしその場合でも肘の局所だけの治療では、回復が遅い
のです。回復を妨げているその他の要素も取り除いていく必要があります。
精神的緊張などもその一つです。初級者の場合はファームの改善などです。
鍼灸治療は色々な治療法の中で疲労回復の作用が早いです。
テニスのツアープロの多くが受けている事でもお解かりになると思います。
主に鍼の治療が中心です。鍼治療は「気」の流れをよくし「血」の流れを
早めます。それにより、速やかに疲労回復を進めます。

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