考え方
蓄膿症は,鍼灸がよく効きます。蓄膿症の手術後のケアにも
くしくも片方に蓄膿症が残ったときにも鍼灸は有効です。
蓄膿症は、体質的な事もありますが、風邪を長引かせた
とか出産など抵抗力が落ちることが関与しているように
思います。西洋医学での蓄膿症の薬の処方が、抗生物質
であることからも、『抵抗力』がキーワードでしょう。
東洋医学では、蓄膿症には虚実の2種類があり、実証は、
感冒が長く治らないために、肺熱が鬱蒸して
鼻窮に影響したり、或いは肝胆火盛(ストレスやイライラ、
肩こりなどの症状が出る)で邪熱が上炎するために起こる
ものが多く、虚証は、肺・脾の気虚(もともと肺・呼吸器系が弱い、
何らかの原因で胃腸が弱くなる)により、湿気や水分の調節が
出来なくなり、鼻窮に水分が凝集すると起こるといわれています。
治療
蓄膿症の治療として、共通していることは、
鼻の周辺の気・血・津液の流れを良くする事です。
ツボで言うと、上星・印堂・迎香・合谷・風池
といったところです。子どもの蓄膿症の場合写真1に
あるように鼻の周りのツボは、刺さない針で軽く
刺激します。首の後ろは、慣れない子どもや
低学年の子どもには小児針で刺激します。
高学年になれば、写真2のように大人と
同じ針をします。2〜3回すると、鼻の痛みや
頭痛が無くなって来て、蓄膿症の薬を飲まなくて良く
なってきます。あとは、軽く小児針で予防して
おけば蓄膿症も大事には至りません。
しかし大人の蓄膿症はもう少し複雑な人もいます。
考え方にも書きましたように、蓄膿症は虚・実の2種類
の中に、病因が4種類あり、体質や、
体の弱り(抵抗力)なども考慮しながら、
ツボと刺激量を選択しなければなりません。
蓄膿症の治療方法の目的は、熱を収め,湿気を取り,
流れを良くする事です。患者さん一人一人ツボ
の選択は異なりますので専門の鍼灸師に相談してください。
写真1
写真2